米Microsoftは米国時間2009年7月31日，次期クライアントOS「Windows 7」の家庭向けパッケージ製品「Windows 7 Family Pack」とエディション間のアップグレード用パッケージ「Windows Anytime Upgrade（WAU）」の価格と製品構成を発表した。
Windows 7 Family Packは，1つ購入すれば家庭内のパソコン最大3台に「Windows 7 Home Premium」をインストールできる。米国および他の一部地域で2009年10月22日に発売し，用意した数がなくなった時点で販売を終える。米国における価格は149.99ドル。Home Premiumを3本購入する場合に比べ200ドル以上安いという。
WAUは，パソコンにインストールされているWindows 7を上位エディションへアップグレードするためのパッケージで，エディションに応じた下記の3種類を2009年10月22日から提供する。
・Starter／Home BasicからHome Premiumへのアップグレード：「Windows 7 Starter to Windows 7 Home Premium」（79.99ドル）
・Home PremiumからProfessionalへのアップグレード：「Windows 7 Home Premium to Windows 7 Professional」（89.99ドル）
・Home PremiumからUltimateへのアップグレード：「Windows 7 Home Premium to Windows 7 Ultimate」（139.99ドル）
地域によってはMicrosoftのオンライン・ストアでも提供する。具体的には，オーストラリア，ベルギー，カナダ，フランス，ドイツ，イタリア，日本，オランダ，スペイン，スウェーデン，スイス，英国，米国である。購入者はパソコンをインターネット接続してアップグレード・キーを入力するだけでよく，アップグレードは10分程度で済むという。
Windows 7 Starter to Windows 7 Home Premiumは，主にWindows 7をプリインストールしたネットブックを対象とした製品である。Home Premiumにアップグレードすると，「Aero Peek」や「Windows Taskbar」のほか，デスクトップ・テーマ，「Remote Media Streaming」などの機能が利用できるようになる。
Windows 7 Home Premium to Windows 7 Professional／Ultimateでアップグレードすると，Windowsドメインに参加可能となり，「Windows XP Mode」で古いアプリケーションを動かせる（関連記事：Windows 7 RCの隠し球，XP互換機能「Windows XP Mode」ベータ版を試す／「互換性確保の最終手段にしてほしい」---マイクロソフトがXP Modeの位置付けを説明）。さらに暗号化技術「BitLocker」なども利用できる。
